高田吉孝のブログ
□相続対策の基本的な考え方
「争族対策」としての“遺言のすすめ”がご理解いただけたら、次は「納税資金対策」と「相続税対策」についてお話したいと思います。
■相続対策は、まず財産の棚卸しから
相続対策は、財産を残される方の「思い」を実現し、残された家族の幸せにも繋がるものでなければなりません。そのためには、その「思い」が何なのか、どうしたいのかを明確にしていく必要があります。例えば、自身の今後の生活をどう過ごすのか、具体的に財産をどのように承継させたいと考えているのか、税金対策、納税資金対策を行うためのリスクやコストについてはどのように考えているのか等が明確になっていないと対策は進みません。場当たり的なものではなく相続対策の全体設計が不可欠です。
そのためのは、まず現状を正しく把握することから始める必要があります。すなわち、財産の棚卸しを行うことです。財産の棚卸しを行う事により、現在の財産の相続税評価額と時価を知り、個々の資産がどのように活用されているのか(個々の資産の収益性の確認)、相続が発生した場合の相続税はいくらか、納税資金は大丈夫か、不足するならばどのくらい足りないのかなどの現状をしっかりと認識する必要があります。
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