高田吉孝のブログ
●「住宅」はこんなに余っている
住宅(アパート・マンション)が供給過剰状態にあることは、折り込みチラシに入ってくる分譲マンション、分譲住宅のチラシの枚数や、町中に「入居者募集」の貼り紙があふれていることからも実感できると思います。
事実、日本では人が住んでいない住宅数は、既に600万戸を越えたと言われています。にもかかわらず、まだまだ新築一戸建住宅・新規分譲マンション、新築賃貸マンション・アパートは増え続けています。
600万戸と聞いてもピンとこないかもしれませんが、ちなみに平成16年1月1日現在の東京都全体の世帯数が576万世帯ですので、東京都の住宅全部以上の数の空屋が既に存在しているという事ですので、その数は大変なものです。
また、東京都だけでみると平成14年から平成15年にかけての世帯数の増加8万世帯に対して、平成15年度の住宅着工件数は、約14万戸(分譲戸建て約1.2万個、分譲マンションが約6.5万個、貸家約5.3万戸、持ち家・給与住宅等1.4万戸)あり、建て替え等も含んでいますので、単純に6万個余ってしまうという事にはなりませんが、供給過剰であることは明白であり、まだまだこの傾向は続いています。
また、中・長期的に見ても、人口減少問題だけでなく、女性の晩婚化、一人っ子の増加(一人っ子同士が結婚すると単純に家は1戸あまる?)等を考えると、住宅が余ってくることは、間違いないと断言できるのではないでしょうか。
<資料:平成15年度東京都住宅白書より>
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