高田吉孝のブログ

交通事故など生命侵害に対する損害賠償金と相続税について

先日、弁護士さんから私のホームページ内の「事故などの損害賠償金」の部分の記載に間違いがあるとの指摘を受けて、すぐに修正をしました。

 最近流行りの『誤表示』ではなく、もともと少しややこしい解釈の部分の内容ですが、10年ほど前にホームページを作成した際に、古い情報を基に作成したものであると思いますが、間違った表記をしていました。ご指摘を受け感謝するとともに反省をいたしました。


 誤:財産的損害のほか、逸失利益などは相続財産に含まれます。←間違い


 正:『逸失利益の補償金』も損害賠償金の為、相続財産に含まれない。

被相続人の事故死を原因として支払われる『損害賠償金』『慰謝料』『逸失利益の補償金』(交通事故にあった被害者が生きていれば、得られていたはずの所得の補償金)などは遺族に対して支払われるものであって相続財産に該当しないことから、一般的には、相続税の課税対象とはなりません。

 但し、被相続人が損害賠償金を受け取ることに生存中決まっていたが、その損害賠償金を受け取らないうちに死亡してしまったという場合は、その損害賠償金を受け取る権利すなわち「債権」は相続財産となります。よってこの場合は、相続税の対象となります。

 国税庁のタックスアンサーNO,4111の記載を元に上記のように訂正しました。


交通事故の損害賠償金


 また、正しい内容に訂正する過程で、ネットで色々調べていたら、「布川税務会計事務所 所長 税理士 布川 博先生」の書かれた(公開されている)ものが、非常にわかりやすくまとめられていました。

 布川先生の記載を一部抜粋すると、


2.生命侵害による損害賠償請求権についての民法上の扱い

生命侵害に対する損害賠償請求権は、財産的損害に対するもの(逸失利益―働けなくなることで失う利益)、精神的苦痛に対するもの(慰謝料)、いずれについても「相続する」とするのが判例の立場です(従って、遺産分割、遺留分減殺請求の対象となる財産となります)。


3.生命侵害に対する損害賠償請求権についての相続税法上の扱い
 

相続税法上に明文の規定はありませんが、昭和57 年の下記個別通達の気砲茲蝓現在も取り扱いが行われており、被相続人の生命侵害による損害賠償金(財産的損害に対するもの、精神的苦痛に対するもの何れについても)には、相続税は課税されないことになっています。

昭和57年個別通達





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