さて、開催地はどこになるのでしょうか?明日(9/8(日曜日))朝には、2020年の五輪開催地は決定しているのでしょう。
7日(日本時間8日)、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれるIOC(国際オリンピック委員会)総会で、イスタンブール・東京・マドリードの3都市によるプレゼンテーションのあと、IOC委員による投票で2020年の夏季オリンピック開催都市が決定します。
東京でのオリンピック開催は、多くの国民が期待していると思います。私もそのうちの1人ですが、本当に結果が気になります。東京での開催が決定すれば、きっと景気も良くなるとのではないでしょうか。実態経済への効果だけでなく、心理的な効果もきっと大きいに違いありません。
アベノミクスの成否にも大きく影響を及ぼすはずです。2020年までは、まだ7年もありますので、目先の株価などの変動に一喜一憂するつもりはありませんが、もし東京開催が決定すれば、基本的には株価は長期の上昇トレンドに入る可能性もあるのではないでしょうか。
株価や為替(ドル円)の目先の変動については、『Sell the fact(噂で買って、事実で売る)』という格言から、東京開催が決定しても上がらないという意見もありますが、今回の“噂”は決まるか決まらないかわからない話だったので、個人的には、株も為替(ドル円)も素直に上昇(株高、円安)するような気がしています(シリアへの軍事介入(攻撃)要因は除く)。
そんな期待いっぱいの東京での五輪開催ですが、不動産価格にどのような影響があるかというと、上昇要因である事は間違いないでしょう。
不動産価格が上昇すると言っても、全ての不動産価格が上昇する事はありません。
既に不動産は、二極化(価値の維持できる不動産と価値の下落する不動産)していますので、安易な発想で不動産に飛びつくのは危険です。
不動産だと範囲が広すぎるので、まずは実態の不動産市況の先行指標とも言える東証REIT指数について、少し考えてみたいと思います。
東証REIT指数は、3月に高値(1700.91)を付けた後調整となり、昨日現在は 1321.31 となっています。
現在、東京都心部でオフィス空室率の改善が続いている事もあり、2020年の五輪開催地が東京に決まった場合は、東京の不動産価格が上昇するとの期待が高まるため、REIT相場が実物不動産に先行して上昇に転じるのではないでしょうか。当面は期待先行での上昇となるでしょうが、五輪開催で景気が拡大し、オフィス需要が増加して賃料上昇圧力が強まる可能性が高まります。
さて、結果は? つづく