高齢者のための住まいには、「介護施設」と「高齢者向け住宅」があり、厳密に言うと「施設」と「住宅」はそのカテゴリーは別々のものですが、実情はかなりややこしい区別なので、よく混同されて表現されます。
ウィキペデアのサービス付き高齢者向け住宅の解説の中でも、以下→「民間事業者が運営する高齢者向け住宅は、事実上、有料老人ホームと「サービス付き高齢者向け住宅」の、大きく二つにまとめられることになった」のように、有料老人ホームを高齢者向け住宅と書いていますが、厳密に言うと介護付き有料老人ホームは施設であり間違いです。
またよく「サービス付き高齢者向け住宅」の事を介護施設と呼ぶ事があるが、それも間違いであり、あくまでも、「サービス付き高齢者向け住宅」は住宅なのです。細かい事と思われるかもしれませんが、この違いが非常に大事なのです。
ただでさえ、「サービス付き高齢者向け住宅」と「介護付き有料老人ホーム」がわかっていない人が多いなか、『介護土地活用セミナー』や『介護賃貸』と称して、「サービス付き高齢者向け住宅」の建築を勧めている人達もいる為、聞いている方は、介護施設と高齢者向け住宅が混同しているのではないでしょうか?
住宅と施設の区分が整理された表がありましたので、転載します。
まず、上記の名称で呼ばれているものは、住宅であり、介護サービスは外部のサービスを利用します。
そして、施設は下記の通り、特別養護老人ホームを代表とする介護保険施設とその他の施設があります。
住宅との違いが、外部の介護サービスを使うかどうかであれば、わかり易いのですが、実際には施設の中にも外部の介護サービスを利用するものもあり、特に有料老人ホームには、介護付きと住宅型と健康型が有り話をややこしくしているように思います。