高田吉孝のブログ
入居者からみたサービス付き高齢者向け住宅の注意点
東京都高齢者保険福祉計画資料の中にも、サービス付き高齢者向け住宅の課題として、サービスの質の確保があげられているように、入居者にとっても注意すべき点が沢山あります。
消費者ガイドブックにも、サービス提供体制のチェックポイントとして
と言う風に注意点が明記されており、多くの関係者も、サービス付き高齢者向け住宅の必須サービスとなっている安否確認はあくまで日中のことであり、24時間緊急対応があると言っていても、夜間に職員が常駐しているところは少なく、その場合、緊急呼び出しボタンなどで外部の警備会社に連絡されるだけであると言っています。
「ケア付き住宅」と謳っていても介護をしてくれるとは限らず、サービス利用計画(介護計画)に入っていなければ、病気になったときは自分で病院を探さねばならず、通院などのサービスが契約に入っていなければ通院も自分で行かなければならなく、ケア付きとは名ばかりだというサービス付き高齢者向け住宅もあります。
入居者にとってのメリットとデメリット(注意点)をまとめると以下のようになります。
【メリット】
賃貸契約なので入りやすく、出やすい
・『高齢者住まい法』で入居者の権利が守られ、契約一方的に契約を切られることはなく、住まいの移動がない
・入居時の費用が安い(敷金と前払い家賃のみ)
・バリアフリー構造で安心
・安否確認のほか生活相談などのサービスが受けられる
【デメリット】
・介護が重度になったとき、住み続けられない場合もある
・夜間に職員が常駐していない住宅が多い
・医療機関との連携が少ない
・介護や生活援助サービスはオプションとなっている
・通院も自分で行うことが多い
・看護師などの医療系専門職員の常駐は少ない
・住宅ごとに食事などサービスのばらつきが大きい
・住所地特例が受けられない
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