高田吉孝のブログ

2007年路線価、2年連続上昇 地価は上昇する??

1日に2007年の路線価が公表されました。全国の標準宅地の平均価格が2年連続の上昇し、東京都内の平均では前年比17.1%と大きく上昇し、大都市圏だけでなく北海道や福岡などの中核都市を抱える道府県でも平均で上昇に転じる地域も出たこともあり、一部新聞やマスコミなどで地価の上昇をオーバーに取り上げたりもしていましたが、そもそも路線価とは、国土交通省が3月に公表した公示地価の8割程度を目安に各路線(道路)に相続税や贈与税の算定基準として付ける価格ですので、基本的にこの3月に発表された公示地価と同じ傾向なのです。

弊社では、お客様の相続税の試算表(基本報告書)を毎年更新させていただいていますが、今年は多くの評価替えに追われそうです。都心部を除き、都内ではここ数年は横ばいからやや上昇といった所が多く、1年ではあまり大きな変化はありませんでしたが、今年は郊外でも10%以上上昇している所も増えましたので、今年の評価替えでは、相続税額も大きく上昇する方も増えそうです。
そんな話をすると、お客様はこれから相続税がどんどん増えていくのではないかと心配する方もおられますが、私は今年の上昇率が近年では最大となると思います(ごく一部の地域を除く)。

公表される地価(公示価格や路線価など)は実際の市場の最新動向とはタイムラグがあり、今年の路線価は昨年の土地取引の動向を反映したものです。そういう見方で来年公表される地価(公示価格や路線価など)を予想するなら確実に今年の上昇率がMAXであると言えると思います。

実際、今年の路線価が10%以上上がった地域(立川〜八王子)で(だけではありませんが)既に戸建て住宅の在庫が増えすぎ、業者の土地仕入れ意欲が極端に落ち込んでいます。昨年高値で仕入れた土地(付分譲住宅)が売れていないのです。そうなると当然土地の仕入れ価格は上がるどころか下がるところさえ出てきています。

次回へつづく


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