高田吉孝のブログ

ワンルームマンション投資に思うこと(再)…

先週、たまたま大阪に出張だったので、大阪で新聞を買ったところ、東京でもおなじみのワンルームマンション会社の全面広告を見ました。
ワンルームマンション投資(新築物件の場合)については、以前も書いたと思いますが、最もやってはいけない投資のひとつですが、今回の広告を見て「あれっ?」と思い、東京に帰って同じ(新聞の東京版に)広告が出ているか見ましたがなかったように思います。

すこしおかしいと感じたのは、その物件の立地(所在地)です。東京でよく見る広告(同じワンルームマンション会社)の場合、とりあえず物件は、山の手線の内側が多く、とりあえず立地だけはいいなと感じておりましたが、今回大阪で見た物件の立地(所在地)は、一応23区ですが、もうすぐ埼玉県というところで、かつ徒歩11分という立地です。
で、利回りが特別良いかというとそんな事はなく、逆に普段よく見る都心物件よりも悪いといった内容で、参考までに書くと、頭金を10%入れて、金利を約3%(30年間ずっと)で計算して、それでも毎月数千円の支払い(投資としてありえない!!)です。

家賃が保証されているのは、最初の4年間だけで、その4年間でさえ、固定資産税などの負担を考えるとキャッシュフローは大きくマイナスで、その後のことについては、論外ですが、簡単に書くと、空室損失、家賃低下、入退去時のリフォーム費用負担などなどを考えると、よほど物件価格が上昇でもしない限り、投資金額を回収する事は不可能でしょう。

ましてや、その物件の立地が、とても都心とは言い難い場所です。マンション業者もその辺を考えて、大阪などで広告を出しているのだろうと思います。広告には、池袋、新宿、大手町へ一直線と書いてありました。地方の人は東京23区なら都心と思っている人もいるかもしれませんので、その辺を狙っての広告なのだと思いました。

ちなみに、それがたとえ都心の好立地の物件であっても、投資で買うのであれば、やめるべきでしょう。他に目的(組み替え、相続税の評価減など)があるならまだしも、不動産投資としては最もやってはいけない投資(特に借り入れなどもってのほかです。30年間3%金利が続く訳がありません)だと思います。

ワンルームマンションと言えば、最近は分譲マンションの業者さんも、ワンルームマンション用の用地を買い始めています。その理由は次回…





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