高田吉孝のブログ

がんばれ大家さん!第27回 アパートの管理は誰がやっていますか?

 大家さんのうち半分の方は、「面倒だから管理会社にお願いしている」、半分の方は「いや自分のことは自分でやっている」と意見が分かれます。正確な統計はありませんが、全国的にはおおむね7割ぐらいは、いまだ大家さん自信が直接管理しているようです。そこで今回は自分で管理している大家さんにお話をしましょう。

■大家さんの親切心は大きなお世話?

 自分で管理をしている大家さんは、こうおっしゃっています。「管理会社に依頼すれば費用がかかる」「自分が動けるうちは自分でやる」「自分の建物は自分が一番分かっている」「入居者との関係をしっかりしておくには、自分で管理しなくては」・・・・・。ご意見もっともなことだと思います。
 特に、“大家と店子は親子も同然”という考え方で入居者と接するのであれば、自分が管理し隅々まで見ておくこともいいでしょう。
 しかし、自分で管理するのも、度を過ぎると入居者に嫌われます。例えば、留守中の宅配便の受け取りを代行するのはプライバシーの侵害です。大家さんの親切心は入居者にはありがた迷惑です。また大家さんが出入りをチェックしているような雰囲気を入居者が感じたら、多分いたたまれない気持ちになることでしょう。
 しかも、このような件は入居者から面と向かって大家さんには言いにくいので、結局、黙って退去してしまうことになることがあります。
 大家さんの親切心、一生懸命な管理は、大きなお世話になる可能性がありますので、程々にしておいてください。

■“井の中の蛙”にならない為に

 次に、「自分の建物なのだから自分が一番よく分かる。」そのとおりですが、ここはひとつ謙虚に、他人(不動産会社)からの意見も聞いてください。今の賃貸情勢、ライバルの動向、入居者のニーズ等々、大家さんの知らない情報をしっかり聞く姿勢を忘れずにしてください。自分の世界だけにどっぷりと浸っていたのでは、“井の中の蛙”になってしまう危険があります。

■第三者ルートなど、緊急時対応を

 入居者は不満があったり、不便を感じていても、大家さんに直接言いにくいことがよくあります。あるアパートで一部雨漏れがしましたが、大家さんから「この程度たいしたことはない」と素っ気ない対応をされて、それ以上要求できなかったので、時期を見て出ていってしまいました。そのアパートでは、他の部屋にも雨漏れが出てきてしまいました。運悪くその日に大家さん一家は家族旅行をしていて、3日間留守にしてしまったのです。アパートの入居者全員がこの対応に不満を持ち、大騒ぎになりました。
 どうすればいいのかをお話ししましょう。大家さんが直接管理するとしても、やはりここでは第三者の不動産会社に入居者がものを言えるルートを作っておくことです。入居者がものを言えるようにしておかなければ、本当の声は聞こえません。
 ましてや、大家さんが365日対応することは実際には無理なのですから、緊急時の対応も準備しなければいけないのです。


「がんばれ大家さん!賃貸住宅経営の50のヒント」
(タクトコンサルティング 本郷 尚先生著)より転載




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