高田吉孝のブログ

外資の賃貸マンション投資に思うこと…

先週、シンガポール政府系の東南アジア最大の不動産会社、キャピタランドと中東の投資銀行と組み、日本の不動産投資に特化した合弁会社を設立すると発表しました。全国主要都市でまず今後1年半で 3億米ドル(約317億円)を賃貸マンションに投資するとのことです。

新聞等の発表によると今後日本の各都市で賃貸住宅の需要が高まるとの見込みによるものだそうです(???)。最近投資家への売却を前提とした賃貸マンションの開発も大変多くなっているので、供給過剰がさらに加速することは間違いないと思います。

日本では不動産は都心部を中心にミニバブルの様相を呈していますが、アメリカと比べると日本はまだまだ割安なのか、カルパース(カルフォルニア州職員退職年金基金)がアメリカの不動産を大量に売却し、日本の不動産にその資金(300〜600億円)を投資するそうです。日本でも不動産の証券化が進み不動産投資がブームになっているので、とにかくお金はたくさん集まり、どんどん物件が買われています。投資対象の供給が追いつかないので、入札により物件取得価格が高騰しているのが現状です。個人的にはそろそろ天井が近いと思っているのですが、外資の動向をみているとまだしばらくこの状況が続くのかもしれません。

好立地の賃貸マンションは入居者が長期間住み続けるので、オフィスビルなどに比べリスクが低いと言われているようですが、今回キャピタルランドが買収した大阪の賃貸マンション「ザ・グランドビュー」などの例を見ると本当にリスクが少ないのかな?と思ってしまいます。昨年貸家の着工件数が約47万戸と4年連続増加となり、空き家の数も650万戸を超えていますが、更に投資用の賃貸マンションが増えるとなると、結局大変な目に会うのは、大家さんと投資家という事かもしれません。


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