高田吉孝のブログ

がんばれ大家さん!第2回「顔と名前を出さないで、引っ込んでいて」

前回より、タクトコンサルティング本郷先生のご了解を得て、「がんばれ大家さん!賃貸住宅経営の50のヒント」を転載させていただいていますが、私も多くの大家さん(地主さん)とお付き合いさせていただいていますが、本当にがんばって、みなさんが勝ち組大家さんになって欲しいと思います。

人口も減少傾向となり世帯数の増加もゆるやかになる中、貸家の数と空き家の数は確実に増加し続けています。昨年1年間の着工数が46万4976戸と、年間の着工数としては過去7年間で最高を記録し、今年の1月も前年同月比8.4%増の3万7977戸で、月ベースでも7ヵ月連続の増加となっています。2月、3月も増加が見込まれますので、2004年度(2004年4月〜2005年3月)の着工数の合計も1998年度以降最も多い戸数になるのもほぼ間違いないと思います。

気になる賃貸市場の状況ですが、全国4大都市圏のMISAWA−MRD会員不動産会社を対象にまとめた「春の入学、転勤シーズンにおける賃貸市場速報(2月時点の調査結果)」からも、最近経済的にも元気のある中京圏以外は、やはり厳しい実態となっていました。

調査結果をまとめてみると、単身者用、ファミリー用ともに「供給過多」の回答が多く、家賃動向については、「横ばい」が過半数を占めているのは中京圏(単身者用、ファミリー用)のみで、その他の都市圏は概して下降傾向にあり、需給状態、家賃動向に関しては、「築年数等の物件の条件によって2極化の動きが強まっている」となっており、築年数の古い物件での苦戦が顕著になっており、家賃の値引き交渉も恒常化しているようです。

さて、今回のがんばれ大家さん!は
第2回「顔と名前を出さないで、引っ込んでいて」です。

■今どきの店子はドライです 

部屋が空くと大家さんは、気が気じゃない。何しろ家賃が入ってこないのですから。毎月の家賃はサラリーマンの月給と同じですから、減額されたら大変です。

 そこで、入居希望者が来たら、「いらっしゃいませ!」とばかりに、愛想を振りまきたい気持ちはよくわかります。でも、絶対にしないこと。余計なこと、ありがた迷惑です。入居者は大家さんに対して、マイナスの感情を持ってしまいます。

 「だって自分が出て説明したほうが詳しく話せるし、それに今後お付き合いしていくうえで、お互いに理解し合うことは大事ではないのか」と思うのは大家さんだけ。本音を言えば、入居者は大家さんのつまらない顔なんて見たくもありません。「面接されるなんて、とんでもない、自分は家賃を払うお客さんだぞ。大家さんがどんな人物であろうと関係ないよ」と、内心では思っているのです。

 もちろん、住むようになって、気が合えば付き合うこともありますが、今の時代ではほとんどないでしょう。昔の”大家と店子は親子も同然”なんて、若い人にとっては、まるで古典落語の世界です。

 「そんなもんかな、寂しいかぎりだな・・・」。残念ながら今の時代、大家さんは顔を出さないほうが喜ばれます。まして、自宅の前、隣接して建っているアパートで入居者の出入りをチェックしたり、管理人よろしく宅急便の受け付けなんかされたのでは、入居者のプライバシーの侵害になってしまう。そんな余計なことをしてくれる大家さんだったら、入居者は「オー人事オー人事」のスタッフサービスに電話をしてしまいます。

■思いきって”名より実”を 

ところで、大家さんのアパートの名前はなんですか。昔、Aさんが「若葉荘」とつけたら、友人のBさんが「だめだよ!そんなダサイ名前じゃ。せめてグリーン荘でなくては」と言っていました。まさに目くそ鼻くその話です。でもね、この手の話はいくらでもあるんです。

 例えば「ハイツ鈴木」「××田中」と堂々と大家さんの名前が入っているアパートの多いこと多いこと。ちまたにあふれんばかりです。ここでも大家さんの無神経ぶりが現れています。

 大家さんの鈴木さん田中さんは、無難なネーミングと思われるかもしれませんが、かんじんの入居者にとっては「かんべんしてよ」という気持ちでしょう。何しろ、ハイツ鈴木や××田中では、住所がまるで「鈴木様方、田中様方」と同じような感覚ですから。

 こんなことを言うと「そんなに俺の名前が気にいらないか。名前が気にいらなければ、出ていってもかわないよ」なんて言う大家さんがいそうですが、怒らないでください。

入居者は、やはり大家さんの名前の入ったアパートはいやなのです。

 今さら名前を変えるとなるといろいろ不便でしょうが、機会があれば、思いきって名前を変えるのも悪くはないでしょう。まるでパチンコ屋さんの新装開店みたいに、変化があっていいかもしれません。

 要は、アパート経営では、なるべく大家さんが隠れていたほうがうまくいくのです。リフォームしたときなどが名前を変えるチャンスです。

大家さん、名を捨てて実を取ってください。

「がんばれ大家さん!賃貸住宅経営の50のヒント」
(タクトコンサルティング 本郷 尚先生著)より転載


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