高田吉孝のブログ
2004年の賃貸住宅市場動向(首都圏)を発表(アットホーム)
不動産総合情報サービスのアットホーム(株)が先日(9日)、首都圏における2004年1年間の賃貸物件市場動向を発表しました。
同社への2004年1年間の賃貸物件登録数(居住用)は、67万5,518件(対前年比8.1%増)となっており、9年連続で過去最高を記録していました。
1平方メートル当たりの登録賃料の首都圏年平均は、マンションが2,581円(同▲1.9%)、アパートは2,086円(同0.8%上昇)。1戸当たりの登録賃料の首都圏年平均は、マンションが10.39万円(同▲6.5%)、アパートは6.53万円(同▲1.5%)となっています。
また、1平方メートル当たり成約賃料の首都圏年平均は、マンションが2,546円(同▲0.5%)、アパートは2,138円(同▲0.2%)。1戸当たりの成約賃料の首都圏年平均は、マンションが9.62万円(同▲2.8%)、アパートは6.54万円(同▲1.3%)で、全てマイナスとなっており、データの上からも家賃の下落傾向が顕著になっています。
居住用賃貸物件成約数は13万9,850件(同▲6.8%)で、新築物件や単身者向け物件などは一部の地域で成約を伸ばしているものの、全体としては2年連続の前年割れとなっており、賃貸住宅の供給増による需給の悪化と新築分譲住宅との競合の影響が出ているようです。
この他、アットホームが平成16年10月27日(水)から同11月10日(水)まで首都圏の8大学において、学生を対象に行った「部屋探しに関するアンケート」の調査結果も公表されています。(調査結果報告書全文(平成16年度版PDF形式 全29ページ))
<調査結果概要>
・ 一人暮らしの学生の平均家賃は、男子5.54万円、女子6.12万円
・ 女子は42.4%が“マンション”住まい、男子を大きく上回る
・ 「1DK」「1LDK」に人気。「ワンルーム」希望はわずか4.5%
・ とりあえず「コンビニ」「スーパー」「レンタルビデオ・CD店」が近くにあれば…
・ 設備の“三種の神器”は健在。人気分散の中「ネット接続料込み」躍進
・ “住みたい街にある、明るい雰囲気の会社”を選ぶ。“ネットでの情報提供”も重視
私が大学生の頃(20数年前)は、ワンルームマンションに住んでいるのはとても贅沢な時代でしたが、いまや「ワンルーム」希望はわずか4.5%となっています。希望する住宅機能・設備では、エアコン82%、独立したバス・トイレ75.7%、収納スペース(幅180cm程度)48.7%となっており、大家さんも最近の学生は贅沢になったものだと思うでしょうが、これからますます借り手の優位が顕著になってくると思いますので、この辺の対応はあたりまえになってくるのだろうと思います。
この他大変興味深い調査結果も沢山まとめられています。この調査結果は、今の学生のニーズを知ることができ、賃貸経営を考える上でとても参考になりますので、大家さんは是非お読みなって下さい。
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