高田吉孝のブログ
個人向け国債について思うこと（ｖｏｌ．１）
第９回個人向け国債の募集が先日（２４日）終了しました。その商品性の良さと証券会社などの積極的な販売攻勢？によって、非常に売れているようです。
今回（第９回）の発行額についての発表はまだですので、正式なところはわかりませんが、第８回の発行額（１兆８６５２億円）を超えるのではないでしょうか。
参考までに過去の発行額は以下のようになっています。
第１回（２００３年 ３月） ３，８３５億円
第２回（２００３年 ４月） ３，４８６億円
第３回（２００３年 ７月） ２，８０２億円
第４回（２００３年１０月） ９，４３２億円
第５回（２００４年 １月）１兆３，９５１億円
第６回（２００４年 ４月）１兆４，１８５億円
第７回（２００４年 ７月）１兆７，７２６億円
第８回（２００４年１０月）１兆８，６５２億円
第４回目からは着実に販売額を伸ばしており、今回はもしかしたら２兆円を突破してしまうかもしれませんね・・・
２００４年度（第５回から第８回）の個人向け国債の発行額の合計は、６兆４，５１４億円となりましたが、その額に大きさに改めて驚いてしまいます。更に来年は、固定利付きタイプの個人向け国債も発行される見込みとの事ですが、政府（財務省）も予想以上の好調さに、きっと喜んでいるのではないでしょうか。
今更ですが、次回は個人向け国債（変動金利タイプ）について簡単に説明します。
個人向け国債の主な特徴は、下記の通りですが、やはり人気の秘密はその安心感（国が発行し基本的に元本保証、ペイオフ対策にも有効）と低金利下での変動金利のメリット（インフレにも対応でき、かつ最低金利０．０５％を保証）にあるのではないでしょうか。
＜個人向け国債の主な特徴＞
�＾多粥�手軽な国債
日本国政府が発行し、満期日の元本の償還や半年ごとの利子の支払いは日本国政府が責任を持って行いますので、安全性の高い債券と言えます。
��半年ごとに利率が変わる『変動金利制』
利率は半年毎に変動します。利率は10年固定利付国債の入札結果から算出する複利利回りから0.8％を差し引いて決定されます。また10年固定利付国債の実勢金利が下がった場合でも、0.05％（年率）の最低金利の保証が設定されています。
�� 1万円からご購入可能
額面金額1万円から1万円単位で購入できる
��10年満期
�ッ翕售攻發皺椎宗�1年経過後）
『個人向け国債』は10年満期ですが、発行してから1年経過すれば、中途換金ができます。換金金額は、「額面金額＋経過利子相当額−直近2回分の利子(税引前)相当額」となります。（保有者ご本人が亡くなられた場合は、1年未満であっても換金できます。）
�Ε據璽僉璽譽�
偽造・盗難のおそれがありません。証券会社等の金融機関が備え付ける帳簿に記帳されることにより保有者であることが証明されます。
��利子は年2回払い
毎年の発行月および発行月の6ヶ月後の各10日。
個人向け国債についての注意点などについては、次回（頃）につづく
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